人民の原像

 人民の原像、大衆の原像とは、この世に生まれ嫁さんと暮らし、子を産み育て死んでくプロセスだ。男が男の役割果たし、女が女の役割果たし。

 ヒト再生産のプロセス。人間続く限り。どれほどそれを真っ当に、ズルしねえで、伴侶搾取しねえで、情愛でつながる子搾取しねえで、他人搾取しねえで、ふんぞり返らねえで、真っ当に汗流し、体のいい下駄自分に履でかさねえで生きるか。

 こいつもモラルでも道徳でもねえ。真っ当な次代、育つかどうかの原点だ。

 子育ててみりゃ分かる。経験で分かる。二世三世何んで駄目になるのか、骨身に沁みて。

 2001年だったか。いかさま首相小泉が、口先自由競争の小泉が、七光りのわが子ヌケヌケ表に出した時、こいつ及び芋づる式の係累共の命脈は尽きた。一方で規制緩和、一方で国権強化の伝統の猿芝居と共に。

 共鳴共感、義理人情、人の並立、人民民主の共和制万歳。