2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

上昇、切り捨ての破棄と自分の救出

人も社会も自然性、共同性を失くして人工的社会に行き着くのではない。 ゲマインシャフトからゲゼルシャフトへ、前者を切り捨てる形で移行するわけでは無いのだ。 人の心もそれと対をなす社会も、重層的なのだ。元々。 それを忘れて、あえて忘れさせようとし…

ひとり言

個々の技量が絆の職工的労働者組合を夢想した三十余年前。 「俺は英雄待望論」。仲間と思う者達のこんな言葉を聞くたびに、俺はくたびれ果てた。 こんな奴らの中でと思う自分と、そんな自分に嫌気がさす自分。 それやこれやで組織を辞め、自営という名のフリ…

だから面白い

土中に元々いる共生細菌や虫達を生かして、しっかり土作りした畑。 そこで育つ無農薬野菜は、虫が付きにくいという。 抵抗力、免疫力が上がるということらしい。植物の。 そうなんだろう。有機無農薬が何でもかんでもいいとは思わないが。 思えば俺の言う共…

乗せられねえことだ

学校万歳を唱えていれば、裏で何をやっても構わねえ―。 チンピラ学園国家の応援団長の顔を隠すことも無くなった橋下を支持するのは、いわゆる就職氷河期で割を食った世代が中心と、どこかに書いてあった。 この種の世代の者が一番望むのはガラガラポン、破壊…

山崎ハコと中島みゆきと真司ちゃん ―他人事だけど―

俺は昔から、中島みゆきは駄目だった。まるで。 似てるとされる山崎ハコの方ははよかった。 こいつは生理的なもんだから言わん方がいいと思っていたが、歌―というよりももの作りの本質にかかわっているように、この頃では思う。 俺なりの言い方では例えば、…

追悼

先日戦場で殺された女性記者は、当時は新聞社が運営していた朝日ニュースターという裏街道テレビの社員だったという。 裏街道と言ったが、この種の場所には良さがあり、関わる者の心情心性を案外素直に出せることがある。 朝日ニュースターにもそんな要素が…

たまにはいい。

http://youtu.be/jnqIyliaJfw こういうのも、たまにはいい。

腐った比喩と共同社会

「よもぎ麻中に生ずれば、扶(たす)けずして直し」 学校の先生が言いたがる言葉だが、これほどくだらない喩(たと)えは無い。 人は混沌の中で生きてこそ、真っ当な感性が育つのだ。 泥田を見よ。山野の土を見よ。一見腐敗の土壌と見える中でさまざまな菌や…

餓鬼だろうが何だろうが、頭でっかちは―

2歳の孫娘を連れて先日、牧場へ行った。 子供用に置いてある中古のトラクターに乗せたら、小学2〜3年位の男の子が孫に向かって「おい、降りろ。順番だ」。「向こう側から降りろ」と動きまで指図する。 たまたま他のが空いてたので、ええ面倒くさいと抱い…

感想

「日本人はズルい。アメリカのポチになることで経済的な成功を手に入れたにも関わらず、今初めて「戦後史の正体」を知ったような顔をしている。」 あるサイトの記述だが、その通りと俺も思う。 人間という奴は案外、事実真実は見抜いているものだ。自分が何…

人は並立の共和制は、自分が無いと無理 ―真の自立は上昇の中から生まれる訳はない・その6−

制度と個人。 政治と文学。 思想と詩。 道徳(外面)と倫理(内面)。 これらはすべて対のものだ。 より正確には、渾然一体のものなのだ。元々。人の人生生き方において。 これを放棄したところに、人の進歩は無い。 進歩で悪ければ、成熟は無い。 これが無…

基層に向けて (初出・2007.9.20)

書くことの意味や目的はいろいろだが、俺の場合はっきりしたのは、人の意識の基層に向けて、ということだ。 何で書くのかな…。 答えを言葉にしたら、こんなことだった。 基層に向けてとは、原形に向けてとイコールだ。心に向けてと言ってもいい。 こいつなら…

職人仕事と人の平等  (初出 2007.9.30)

言いたいことが多いほどに、書けなくなるものだ。 絵でも何でもそうだろう。技術的な事柄だってそうだろう。 昔から「この話(人)は豊かだ…」。そう感じた途端に、仕事は遅れた。特に、書くという個人の作業は。 感じたものが自分の中で、ある摂理をなす。…

よくあること ―真の自立は上昇の中から生まれるわけはない・その5― 

フリーター人生じゃ色んなことに出くわす。 面白いのはこんなこと。 俺のやった仕事を見て、あなたは正社員の、それも結構エリートだろうと勝手に思う奴がいる。 面倒臭いから放っておくが、言うべき時ゃ本当のことを言う。 途端に洟もひっかけなくなる手合…

よくあること ―真の自立は上昇の中から生まれるわけはない・その5― 

フリーター人生じゃ色んなことに出くわす。 面白いのはこんなこと。 俺のやった仕事を見て、あなたは正社員の、それも結構エリートだろうと勝手に思う奴がいる。 面倒臭いから放っておくが、話の流れの中じゃ本当のことを言う。 途端に洟もひっかけなくなる…

共同性の根 ―真の自立は上昇の中から生まれる訳はない・その4―

夕方、2歳7ヵ月の孫娘と公園に行った。 小学1、2年の女の子が二人、ぶらんこで遊んでいた。 2つしかないぶらんこ。孫娘は近くに寄って乗りたそうにした。だが一つが空いても、片方に乗る女の子がくさりを握ってたぐるので、乗れないまま。 俺は、少し離…