2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

感性体感と人の並立

前も言ったが十年近く前、俺はまるで仕事を無くした。 のめり込み、自腹切りつつの請け負い仕事。そこで相手とぶつかって。のめり込みゃ次の手なんか打っちゃねえ。その後延々失対仕事の日々だった。 衝突の原因は毎度同じ。食うため嫌々始めても、始めりゃ…

頭で先取りするな

明治維新なるものから三十年。 近代を装う国家と社会は、未来を頭で先取りする者達によって形成された。 本当の自分は無い、がらんどうの心の封建官僚の焼き直し達。じっくり自分を形成することを棄て、追随した者達。 人間が、人間達の社会が一朝一夕で出来…

畳の無い部屋と温かいもの

「何か温かいものを作ればいいんですよ」 坂口安吾が言った言葉だ。戦後間もなく、織田作之助や太宰治との対談の中だったと思う。 それは相手に向けたものだが、何より彼自身に向けた言葉だった。 戦前だったか戦時下だったか、誰かが言った安吾評を、彼自身…

ふるさと

小春日和。冬の日だまり。 誰もそこにはいない。いつだったのか覚えも無い。 覚えは無いが、間違いなく俺はいた。 よみがえる枯れ葉の匂い。それがあかしだ。 幼い頃も思った。十五の頃も、二十歳の時も。何だか分からぬ遠い日の記憶。 ふるさとは、それで十…

辺境からの脱出

日本というのは辺境だ。 勝手に自分を辺境人に仕立てる。 移入のもので自分を飾る、古代以来の権力・上層世界。それに連なる、損得打算と根深く結んだ官僚宦官世界。これが日本を辺境にする。 人民庶民に辺境はない。生きる力、温かさを生む自前のるつぼ、溶…

問わず語り ―共和の流儀―

対話は、問わず語りがいい。 私はこう思う。こうしている…。 ひとり言みたいなもの。というか、ひとり言。 表現ということ。自分の生き方、世界の。 絵を描くこと、詩を書くこと、曲を生むことなんかと同んなじ。土台は。 議論なるものは、それぞれの心の中…

できる範囲と体感と人民の魂

人生、できる範囲。 範囲決めるのは腹。 腹決める。腹くくる。体感に根ざした決心。 司令塔は頭? 整理屋さ。頭は。事例や資料の提示屋止まり。馬鹿にゃしねえ。わが体内の一組織。 司令塔が頭。フォーマットの上、所与の世界でちょこまか打算。目先の勝利で…

並立の基本要素・Ⅱ (舌足らずと思い、書き換えるはずが…)

共鳴共感だの義理人情だの言うが、こんなもん書く暇あれば、朝から多忙な嫁さんや赤子抱えた娘の手助けになることした方がよっぽど義理人情、共鳴共感だ。 書くのは自分のため。自分絞り出すため。その点まるで無駄とは思わねえ。思わねえが、一家の暮らしの…

並立の基本要素

共鳴共感だの義理人情だの言うが、こんなもん書く暇あれば、朝から多忙な嫁さんや赤子抱えた娘の手助けになることした方がよっぽど義理人情、共鳴共感だ。 暮らしの糧にならんもんは手短かにやるしかねえ。自分のためにも。 もう一つ。一つ立てば一つ立たず…

この世は誰もカンダタ

この世は誰もカンダタだ。 あっちでずっこけ、こっちでけつまずき。 ぶつかるうちに玉になる。 玉はカンダタ人生の結晶、願いなのだ。 玉面こいて天から見下ろす釈迦なんざ、地獄へ蹴落とせ。 釈迦的虚妄、白昼夢に身を重ねる奇麗事、虚構の番犬共と一緒に。…

人は並立 その三

並立とドングリの背比べ。 まるで違うさ。当たりめえだが。 勝ちは勝ち。負けは負け。 自分の世界、人の世界。ぶつかる所じゃ競争は生まれる。 真っ当な奴は気が付く。濃くするのが一番。自分の世界を。ほんとに勝つにゃ。 トータルに磨くってこと。自分を。…

トータルなものは温かい

人の心は温かい。というか、トータルなものは温かい。 言葉や観念のたぐいに断裁されていなければ。 善人面、観念の創作物にゃ温かさは無い。 お人好しは温かさに通じる道。そのままじゃ駄目だ。 自分のトータル(実存)、人のトータル(実存)。 こいつを感…