労働

 死ぬほど働く労働の中で、彼方に光を見出す。

 死んじまったんじゃしょうがないが、労働ってのはこんなもんだと思っている。

 人間が感性を磨くのは、こんな世界の中だ。

 身体五感をフル活用するその中で。

 マルクスの言う労働ってのはこんなもんだ。

 資本制社会の中で、こんな労働は成り立つ?

  成り立つさ。だからマルクスは自分の思想を生み出した。

 マルクス爺さんは特別? 

 誰だって出来るさ。でなけりゃ爺さんの話は、雲の上の信徒の神学か机上の空論。

 資本制社会の中で、こんな労働は成り立つ?

 成り立つさ。馬鹿にされる。蔑まれる。金にならない。こいつを腹に収めておけばね。

 それでもあんたにやる気があれば、それが労働。



(蛇足)

 貧乏は美徳なんて話じゃねえぜ。たいがい、毎度ついて回るってだけの話。資本制の現世じゃ。

 仮に周りは敵ばかりでも、家族家庭は大事に。無念無想の愛情で。

 これは俺の反省だ。