「航空自衛隊トップの田母神(たもがみ)俊雄・航空幕僚長が「我が国が侵略国家だったというのはぬれぎぬ」などと主張する論文を、民間企業が主催した懸賞論文に応募していたことがわかった。……論文は中国への侵略について「中国政府から『日本の侵略』を執拗(しつよう)に追及されるが、我が国は蒋介石により日中戦争に引きずり込まれた被害者」など、一貫して日中戦争や太平洋戦争での日本の役割を正当化する内容。自衛隊についても「集団的自衛権も行使できない。(東京裁判の)マインドコントロールから解放されない限り我が国を自らの力で守る体制が完成しない」と不満をつづった。」(asahi com.)



 昔、司馬遼太郎だったか。逃げまどうニッポンの民衆を「ひき殺せ」と言った戦車隊長の話を書いてた。


 俺の田舎にゃ、さっさとトンずらした関東軍に置いてけぼり、ひでえ目に遭った開拓団家族の話がごまん。


 いってえ何守るかも分からねえ―いや、守りてえのはてめえと表裏一体、見栄体裁の国家だけ―この手の馬鹿がいる限り、止めよう止めようと思う、糞貧乏の足引っ張るだけの、この手の徒労が止められねえ。


 仕組みの中じゃなきゃ自分感じられねえ、この手の馬鹿は役人の性根とセットだ。公家・宦官の性根とセットだ。物事、自前の魂で感じ直し、組み立てなおす。そんな根性のカケラも無く、効率だけにとらわれ、能面づらして実行する金玉無男の“能吏”そのもの。


 女を愛し、男を愛し、子を産み育て、死んで行く。暮らしという効率悪りい、効率悪りいけど総て含む、万国共通、ヒトの世界。真っ当な造物主。どうせ奉仕するなら、こいつにだぜ。


 この手の感性、理念、仕組み。公然と立ち上げなきゃ駄目さ。糞をはっきり糞という、性根の座ったもん作らねえと、虚像で飾り見栄体裁。この手の馬鹿は浜の真砂。


 革命いまだ成らず。ミンシュ主義さえも。腹の底から言えるもん、いまだ出来てねえってことだ。真っ当に暮らす人民主権の共和制万歳。