表現者さ ―悼―

 純情商店街なんて、ちんけな看板くっ付くずっと前。


 しょんべん小路にゃ、か〜っぺっぺのタンばかりの頃。


 ビール1本160円。安いが取り得の飲み屋あった頃。


 俺はそこに住んでた。


 毎夕毎晩、田舎もんの学生共吸い込んでった街。


 ガード下にゃ、気取った左翼本屋。


 ケチな焦燥、幻想、蔓延の街。


 っていうよりも、俺のアタマはその程度だった。


 表現ってのはストレート。屈折しててもね。

 
 曇天ガラスの雑念で終わるんじゃクソさ。その方が、人は生き永らえるけど。


 人間、たいがい腐った政治屋


 宇宙の摂理ってのはピュアさ。晴れ上がらないとね。泥んこの中でも。