大づかみが大事さ

 細けえとこから入ったら、細けえ所で終わる。

 人間、大づかみが大事さ。

 大づかみは感性の業だ。生きた感性絶やさねえこと。何よりこいつが肝心。

 緻密も大事さ。

 だがね。大づかみ崩壊させる緻密は、悪だ。

 アタマ先走りは悪ってことさ。

 使い倒される奴ってのは、この手の悪に染まる。

 人間、よい子じゃ駄目さ。宮使いの鏡、サラリーマン武士じゃ駄目さ。

 モノ作らなきゃね。魂反映のモノ。何んでもいいさ。

 頭の問題じゃねえ。体の問題だ。こいつ出来るか出来ねえかは。

 体感さ。

 自分統合するのは体だ。身体、体感だ。魂の在り処はここだ。

 胴体。腹。へその下。漠然でいいさ。

 頭は体に載っかって付いてくる。ほっといても。

 て言うか、ほっとくことだね。