自分に説教

 馬鹿げた説教自分に。真っ当に働け。

 それなりにやってきた。ずるせず、載っからず、人にど汚ねえことせず。

 知らず知らずに載っかっちまうのは、嫁さんに。家庭の些事。

 些事? 些事の上に載っかって暮らしがある。今がある。事が進む。

 「ほんの小さな出来事」小馬鹿にする男にゃなりたくねえ。思っても、いつの間にやらどっかの馬鹿と一緒。

 真っ当に、暮らしのために働くことだ。人生は暮らしはトータル。一つひとつ解き解して。体のいい理由付け、持ち出さねえで。

 昔は国家が用意した。体裁、理由付け。男も家庭も小間使いにするため。暮らしも心もがらんどうの「近代化」のため。飼い馴らす豚の飴玉用意して。

 本末転倒、再逆転。

 そんなご大層持ち出さなくても、やるしかねえ。当たりめえさ。一にも二にも自分のため。

 やるしかねえ延長にしかほんまもんはねえ。人の並立、共鳴共感義理人情、人民民主の共和制。またぞろ我田引水さ。