ブラックホールの信念

 昨日の何んかの記事。日本の原点・古事記語り部とかいう、タレント姉ちゃんいるそうな。

 こういうの見ると小林秀雄だっけ、ヒトラーは仮面が肉に癒着しちゃったとか何んとか言ったの思い出す。

 またなぜか思い出す。桜井何んとかってニュース読みだった婆さん。

 思い込んだもん勝ちってのはある。信念に見えちゃう。当人としちゃそうなんだろ。他人ってもんは存在しなくなる。はた迷惑省みなくなる。ブラックホールみたいになる。ゼニ儲けも何もかも、ブラックホールの信念で正当化しちゃう。

 新興宗教(新興じゃなくたってそうか)の教祖なんて、皆そうだべ。ある日突然、思い込んだもん勝ち。断定されりゃ人は弱い。迷える羊。こいつ心に隠し持たねえ生身のヒトなんて存在しねえ。

 ヒトラーも将軍さまも彰晃さんも、生きて虜囚の…なんて言った東条さんも、みんなこの手合いだべ。女の教祖、イタコの方が、なぜだかずっとビビる気するけど。母親支配のイエの方が、子はもっとずっと抜け出しづらいべ。男はどっか、うそ臭さ隠し切れねえ。

 国家ってのは、むちゃくちゃなことやる。東条軍部天皇イコールニッポン国民。こうでも思わなきゃ、ピカドン落とさなかったべ。アメリカだって。

 国民人民はどっか別。てか一人ひとりはやっぱり別。こいつがありゃ、とりあえず一発、東京沖あたりに落としてみるかぐらいの気にゃなったんじゃねえかな。もう一発作る余裕無かったなんてね。下手な言い訳。自分の兵隊一人の重さは相手の人民千人に等しいってのは、今も変らねえ気がする。

 戦争は力学。でもベースの感性ってもんは、やっぱりあるべ。

 恨むんなら迷える羊の親父面、生きて虜囚の詐欺師と係累たち、先に恨まねえとね。恨むだけじゃ何ひとつ変らねえ。戦後民主のインテリ、ロードー組合、旧社会党、本音は肩書き家柄自慢の市民の皆さまと。

(付記)

 次に行っちまおうってことさ。旧体制の構造精神、こいつと癒着の生き方人生、きっちり踏み越えて。