一人ひとりがトータル ―共和制の魂 その七―

 現実のあんたは部品でも、トータル感じる部品じゃねえと駄目さ。

 トータルに感じながら部品の仕事する。こいつが何より大事なのだ。全体感じるイマジネーション。直観力と言ったっていい。直に自分ができなくたっていいのさ。

 間違えちゃいけねえのは、部分の総和が全体じゃねえってこと。当座の損得思惑だけで、ちょこまかキョトキョト見ちゃ駄目さ。

 直観、体感、心眼が大事。全体感じる。全体飲み込む。宇宙の事はわが体内のことって言った奴が昔いたけど、こいつは正しい。

 枝葉じゃねえ全体感じる。枝葉にいたってできるさ。どんなもんも気ぃ入れてやれば。徐々に湧いてくるさ。浮かんでくるさ。

 「お上」になんか下駄預けちゃ駄目だぜ。事務委ねても、魂は委ねちゃ駄目。一人一人が軸。一人ひとりがトータル。人の絆もトータルな心の共鳴調和。それが共和。共和制の土台さ。