楽しくやるこった

http://www.youtube.com/watch?v=joKvjk7DDW8

 四十六で死んだ村下孝蔵は、割と楽に次々と曲が浮かんできたって意味のこと言ったことがある。

 そう苦労とも思わずに夢中で。その意味ならよく分かる気がする。カメラマンやった時も、人物史、団体史のたぐい作る時なんかもそんなもんだった。始めちまえば。夢中でやってる中じゃ。

 夢中にならざるを得ねえ奴ってのはいる。始めりゃ、分かってても面白がりになっちまう奴はいる。もの作るってのはそういうもんと俺は思ってる。往々不幸の方ににじり寄っちまうが。暮らしは。

 憎悪煮えたぎるのは金入らねえより何より、インテリ面のぱ〜達がにじり寄って来ることだった。ぶち壊しに。体のいい理由くっつけて。組織ん中じゃ絶対にやられる。無手勝流、面白がりは。それが減点法の儒学仕様、この国のサラリーマン宦官組織。下の奴がものごと膨らますのは、我慢ならねえんさ。精神、組織の構造上。

 本作る時ゃもうすでに非組織フリーターだったから、この手合いにゃ足すくわれずに済んだ。銭にならんのに往生しただけ。

 楽しんでやるこった。人生。宦官仕様の別名のアタマ、上っ面、インテリの糞根性捨てて。思想性のたぐいなんか絶無でいいんさ。口先の。理由付けなんかねえんだからね。夢中の世界にゃ。後付けのぱ〜に気ぃ使ってもの作る馬鹿なんざいねえべ。


 共鳴共感、義理人情、人の並立、人民民主の共和制万歳。一人ひとりに根ざしたインターナショナリズム万歳。