朝っぱらのひとり言

 偏差値仕様の学生共やガクセイ運動のたぐい、何んで駄目かって?

 全部が全部、余生に過ぎねえからさ。その後の人生本番が。こいつはどの世代も一緒。今もずっと昔も。

 人間、分かったつもりになるのが一番いけねえ。この手のイロハも分からずに、歳だけ食ったべ。知ったつもりで自負だけ抱えて。

 どんだけ毒したことかいな。うんこたれ人生が。本番の娑婆を。真っ当な汗を。

 三島由紀夫のたぐいも同類さ。活字で飯食うなんて奴のほとんど全部がこの手合い。サラリーマン記者だろうが作家だろうがフリーター、フリーランスだろうがセンセイだろうが。

 真っ当な人生の手ざわり知らねえ、知りたくねえ、知るのが怖ええ。何ものでもねえ自分を。

 トーキョー村の住人ってこと。雇われ武士=封建サラリーマンと地続きの。帝国明治のピラミッドが作ったところのね。虚構、お手盛り、嘘っぱち、二次世界の住人。


(追伸)
 その昔吉本隆明が、丸山真男という東大のセンセイに「ああ、あの土着派ね」とか言われて烈火のごとく怒ったそうだけど、怒るこたぁねえ。土着派さ。普通のニンゲン様は。どこまで行っても。身体肉体(体感感性)へばり付くところの。上昇なんて虚妄あり得ねえところの。

 毎度お馴染み常套句。共鳴共感、義理人情、人の並立、人民民主の共和制万歳。一人ひとりに根ざしたインターナショナリズム万歳。