偏差値仕様の虚構ピラミッド=縦社会の腐れ住民共

 今朝の田舎新聞。職安と市がつるんで作った高齢者就職相談室の廃止が載ってた。事業仕分けの結果だそうな。「不安の声がきかれる」とか。

 ここは忘れもしねえ7年前、俺が五十三の時。失業して―じゃねえ完全に仕事無くして(自営業に失業という概念はねえ)、仕事探しに行った場所だ。

 定年で職安辞めて天下った相談員とやらが二人、椅子にもたれて座ってた。

 「何か仕事ありますか?」

 相手はふんぞり返ってまま、即座に言った。

 「無い。なんにも無い。高齢者に仕事は無い」

 こいつはそん時のやりとりそのままだ。描写含めて。

 俺は爆発した。「この野郎、無えがあるか! 仕事ねえだと? てめえら、そんなとこにでけえ面して座りやがって、何んで飯食ってやがるんだっ!」

 今思や、相談者の頭押さえつけといて、上から説教・指導するつもりだったんだろ。片割れがとりなしに入り、俺もその場は収めた。ぱ〜でんねん相手に溜飲下げる趣味はなかった。必要なのは仕事だった。いろいろあった末の年収七十万円。タケノコ暮らしの身としては。

 その後、別の場所で失対仕事みつけ、色々どうにか食いつないで今に至ってる。


 実態実情知ろうとも伝えようともせず、安全地帯で同情(のふり)して高給・無駄飯食む腐れマスコミ。同情の枠はみ出たと見える奴は、叩く。その昔ゃお仲間だったからよ〜く知ってる。性根人となり含めて。

 昨日の国営放送。午後七時半のおばさんが、六年前イラクで人質になった「自己責任姉ちゃん」の後日談してた。同情のスタンスで。

 六年前の放送流してみな。当時の小泉や、何とか言った女外務大臣同様に「迷惑かけやがって」面振りまいて放送してたはずだぜ。


 共鳴共感、義理人情、人の並立、人民民主の共和制万歳。一人ひとりに根ざしたインターナショナリズム万歳。この手の世界は夢想じゃねえ。娑婆にゃどこにも、確かにあるさ。こいつが数十年、貧乏暮らしのもう一方の実感だ。