何んにもしねえ奴が得する虚構の縦社会


 前にも触れた「何んにもしねえ奴が得する」。その解題。

 権威戴く縦社会の特質さ。精神実体共に天皇戴く縦社会。こいつを夢想構築した明治由来のね。もっと言や、お体裁の統治の学=朱子学モラルの封建サラリーマン・武家社会由来のね。

 敗戦後も、こいつは何一つ変わらなかった。この視点と自覚は決定的に大事だ。自分の性根と心、民間含めた娑婆の精神と構造感じる上で。

 何んにもしねえとは正確にゃ、自分の意思じゃ何んにもしねえという意味。

 自分の意思とは何んじゃいな。こいつは深〜く感じてみる価値がある。自分自身の人生で。自分とは何かとイコールだから。

 無謬の権威戴く赤心。見せかけの情熱。センセイの顔色窺ったモラル、点数稼ぎ…。

 強面気取る戦前ヤクザの典型的心理さ。こいつは戦後もそのまんまだべ。田母持ち出すまでもなく。ぱ〜でんねんの学校の、生徒補導の教師とつるんだチンピラ応援団持ち出すまでもなく。

 先日、トヨタって会社がそうだと誰か言ってた。上意下達、御無理御尤も。管理教育の愛知。典型事例は俺も知ってる。性根人となりと関わって。カンバン方式は回っても、人の真っ当な行動伴う発見・指摘・改善なんて潰れるまで無理。

 「赤心」なんて、餌にありつけなきゃ誰がやる。権威・構造の保障が無えところで。こいつが戦前戦後一貫した社会心理。「個」人の心理。

 ここまで言や分かるべ? 「何んにもしねえ奴が得する」。ほんとに個人で行動する奴ぁ袋叩き。心理の単純なメカニズムさ。権威戴くフリで成り立つ虚構の縦社会の人品骨柄。昨日のマスゴミ話、職安・官僚・天下り話もぜ〜んぶこの手の構造・社会心理のたまもの。

 スポーツが弱いだの何んだの言う。中国、韓国に負けてどうのという。そこそこ勝ちたきゃ簡単さ。この手の構造もう一度、一先ず鮮明にすりゃいいんさ。鼻づらニンジンぶら下げ方式、日の丸君が代一致団結方式。阿部夢想の美しい国ってこいつだべ。トヨタ奥田・キャノン御手洗夢想の人づくりってこいつだべ。産めよ殖やせよもできるしね。昔みたいに。

 弱いのがいいなんて言わねえ。だが今のスポーツ選手のけっこう多くが、自分なりの動機付け見つけてるのは分かる。時間かかるさ。時間かかってもやりゃあいいんさ。儒学朱子学の性根引きずる中韓にだしぬかれようが、異形ピラミッドのクリスチャン国家に舐められようが、馬鹿にされようが。

 今はそのプロセスだべ? 行きつ戻りつはあっても。ぼんぼん首相の友愛だって悪かぁねえさ。本質つかみ取りゃいいんさ。色々言ってやってみて。

 不景気の世の中だ。強面面にだまくらかされ、あっち向いてホイの単細胞・嘘っぱち社会にいっ時後戻りはあるんかも知れねえが、はっきりしてるさ。そんなところに未来はねえ。

 悩みゃいいんさ。苦しみゃいいんさ。永年続いた単細胞・縦社会の見返りしっぺ返し背負って。その果てにつかむもんは必ずあるさ。いっ時弱くても。負けっぱなしに見えても。真っ当なヒトが形成されるんだからね。農薬化肥の促成栽培じゃねえところで。あらゆる滋養沁み込んだ真っ当な大地で。

 共鳴共感、義理人情、人の並立、人民民主の共和制万歳。一人ひとりに根ざしたインターナショナリズム万歳。