相も変わらず封建サラリーマン

 地べた這って仕事してると、政権変わって何んかが変動し始めてるのは感じる。

 テコでも動かなかったヘンなもんが、地崩れ起こし始めた感じ。

 地崩れは、自民党が政権とってても起きたべ。否応ねえ現象で。

 民主党がいいとは言わねえ。だが民主党にゃこの手の地崩れ、意識無意識にアクティブに(人民の側で)とらえる要素はある。下手くそでも次代につなげる素地はあるってこと。旧政権よりゃ。

 自民党が政権取り続けてりゃ、地崩れが生み出す不安の心理、利用したろう。統治(結局は既得権)強化に。

 明治以降のやり口みりゃ、よく分かる。何んかの変動のたびに、二世三世四世の親父共は利用した。国権強化=統治構造由来の既得権強化に。

 例えば治安維持法。普選法と抱き合わせ。

 資本制社会の発達で否応無く生まれ始めた液状化社会(いわゆる市民社会)。人の気持ちの流れからすりゃ当たりめえでも、統治の側から見りゃてんでんばらばら、言うこと聞かねえ社会。

 地べた自体崩れてるんだから、合わせるしかねえ。で普選法。既得権は守りてえ。で治安維持法

 統治の側の不安、人民の不安にすりかえて支配強化。これがこの国の伝統支配のお家芸。その後の国家総動員法のたぐいも全部これ。

 小泉のやり口なんざ、明らかにそうだったべ。一方で「自由」経済。一方で靖国。精神支配強化の性根。周辺にケチな喧嘩売り、たまたま偶然とは思えねえ田母神。この手の脳みその安部に引き継いだが、後釜があまりに無能だったのと、地べた崩壊の方が早かったので、ずっこけ。

 小泉の「自由」がいかさまとはっきり見えたのは、2001年頃だったか。ぱ〜な息子、へらへら笑ってテレビに出した時。

 小泉がもうちょい賢けりゃ、馬鹿息子怒鳴りつけたべ。「馬鹿野郎、コネ・ツテ頼るな、てめえの足で立て」。嘘ハッタリでも。

 自由社会の根底はこれ。てめえの汗ってこと。真っ当な契約ってこと。こいつが建前ですら成り立ってねえところに、真っ当な自由も自由経済も社会の前進もねえ。

 一部で富裕なるもんははびこり、その他大勢の良い子(サラリーマン)は首切り・リストラ。

 旧自民党的・小泉的「自由」の中、ほんとに汗してのし上がった富裕なんていたかい? どさくさの敗戦後を除いて。

 小泉に媚売ったはずのネット長者でさえ、追い落とされたべ。既得権からのリアクションで。それほど根深けえってこと。明治由来、封建サラリーマン社会由来の既得権の構造は。そいつ支えるメンタリティは。

 良くも悪くもインターナショナルな時代、昔のやり口ゃそのまんまじゃ通用しねえ。意識無意識にこいつに気が付いてるのが民主党

 今朝のサラリーマン週刊誌の見出し見りゃ、相も変わらず政権こき下ろし。こき下ろすのは構わねえが、まるで後ろ向き。何んかの座布団に載っかったまま社会批評の駄目親父。

 同じ新聞にゃ政権支持、今や急降下とか。こんなぱ〜な雑誌本気で読む馬鹿いねえと思ったら、あんがいいるんかも。

 リストラ・首切りで、欲しいのは「安全安心」。何でもいいから。

 この手の僕ちゃん社会が続く限り、僕ちゃんおだてる社会構造(差別の淵源)が居座り続ける限り、既得権はまたぞろ返り咲くさ。伝統伝来のやり口で。


 共鳴共感、義理人情、人の並立、人民民主の共和制万歳。一人ひとりに根ざしたインターナショナリズム万歳。