駄目男と封建のイエ

 立花隆とかのあほ話載せた週刊誌の抱き合わせ見出し。「女はなぜ怖いのか」。

 怖いさ。女は。稼ぎねえ男にゃ即おさらば。

 理屈は単純。子供育てるにゃ金がいる。生活全うするための金。

 メスは子育ての間働けねえ。その分、オスがエサとってくるのは当たりめえ。

 当たりめえのこと当たりめえにやらなきゃ、女は逃げる。男を捨てる。当たりめえの話。

 その昔、男はつけこんだ。子育ての間働けねえという、弱みでもねえ弱みに。弱みに仕立て上げて恩に着せた。甲斐性のねえ男、正当化するために。稼いだ金、てめえ勝手に使うために。飲んだくれるために。遊び呆けるために。駄目亭主から女逃がさねえために。

 女を一生監獄に縛り付ける仕組み。駄目男が一生威張りくさる仕組み。それがイエ、御家、封建。

 一緒なんだね。二世三世守る仕組み。駄目男守る仕組み。甲斐性無し共の共同戦線。それが封建制度。封建のイエ。

 今もしっかり生きてるさ。ススんだはずの首都圏なんかにゃとりわけ。封建サラリーマン=雇われ武士の精神構造そのまんまの組織人。

 上げ底、空っぽ。お体裁。「企業戦士」はお笑いだったね。放り出されりゃ、一人じゃエサ一匹獲れねえ。女房はしっかり見抜いてるさ。愛想尽かすさ。通帳持って逃げ出すさ。濡れ落ち葉とかになった日にゃ。

 男と女の関わりでも、男同士の関わりでもまるで一緒。それはギブ・アンド・テイク。いつの時代も当たりめえの話。

 家庭という子育ての場。分業の場。そこでそれぞれ役割果たすってだけの話。どっちが威張る話じゃねえ。当たりめえに全うすりゃ、崩壊なんかしねえさ。逃げ出さねえさ。男だって女だって。

 意気に感じる。こいつは男と女でも成り立つ。真っ当な汗の絆ならね。逃げ出しゃしねえさ。金いっ時底突いたって。

 むしろ女の方が逃げねえさ。腹据わるさ。駄目男ばかりの今の時代じゃとりわけ。

 立花のあほ話と女怖がる駄目男話。こいつはイコールだと俺は思ってる。守ってくれる仕組みが、構造が欲しいんさ。駄目男ちゃん達は。ぼくちゃんトーダイ出。この手のピラミッドみたいにね。


 共鳴共感、義理人情、人の並立、人民民主の共和制万歳。一人ひとりに根ざしたインターナショナリズム万歳。