思い上がりの構造 その三  お利巧さんの構造と蛙の面にションベン

 蛙の面にションベン。知らぬ顔の半兵衛。

 これでいいと俺は思ってる。娑婆の人生。

 できる範囲、及ぶ範囲で生きりゃいい。自前の心失わねえで。言いてえ奴にゃ言わせといて。

 利巧ぶらねえこと。こいつが何より大事なのだ。

 朱子学由来、明治手製のピラミッド由来の利巧の構造。冒されてねえ奴に出くわしたためしはねえ。

 それほど根深けえってこと。この国、この社会の虚構。この国じゃ馬鹿もお利巧さん。

 俺にしたところで延々無駄な時間潰した。こいつの除去。

 こいつに棹ささねえ人生。人ひとりの実存の問題、根底的な社会変革の問題だろうと俺は思ってる。

 どこに棹さす? 赤い血さ。そいつが生み出す体感さ。生物人類が営々受け継いだところの。


 共鳴共感、義理人情、人の並立、人民民主の共和制万歳。一人ひとりに根ざしたインターナショナリズム万歳。