再掲 がらんどうファシズム(二) 

   (初出 12/03/2006 やめちまったサイトより)


 この国の人々の大半は、「奉仕」は無償と思っている。
 だから誰も、ボランティアスピリットは支えない。
 カスミ食って生きる者などいないのだが。
なので組織人や持てる者、二世三世以外のボランティアは、援助の「公」か、金をひねり出すユダを必要とする。
 何もかもごちゃ混ぜの、体当たりのユダ達。あの雪国オヤジなどは面白かった。
 ユダは毎度血祭りに。「金」とは何かをつき詰めることのない、無自覚の特権者達によって。
 金は、銀行の蛇口をひねれば出るのが当然。間違っても自腹は切らない。この種の「生活者達」が身を寄せた、この国の民主主義、カクシン。
 理念ががらんどうなのか、掲げた者達のせいなのか。泥まみれの旗を拾う者はいない。
 こうして「奉仕」は、「公」のひも付きばかりに。


(2010年の付記)
 今んなりゃ不満なとこもあるが、そのまんま掲載。