人は並立 その三

 並立とドングリの背比べ。

 まるで違うさ。当たりめえだが。

 勝ちは勝ち。負けは負け。

 自分の世界、人の世界。ぶつかる所じゃ競争は生まれる。

 真っ当な奴は気が付く。濃くするのが一番。自分の世界を。ほんとに勝つにゃ。

 トータルに磨くってこと。自分を。掘り下げるってこと。自分を。点数ちょこまか追っかけずに。

 こいつを感じりゃ、断片断面のぶつかり合いにゃそれほど足はすくわれなくなる。ああ今日は良かった駄目だった、くらいの話。

 勝ったり負けたり。人にも自分にも。そんな自分が見えてくる。

 断片の勝ち負けの固定化。こいつが何よりいけねえ。自分の内でも外でも。



 共鳴共感、義理人情、人の並立、人民民主の共和制万歳。一人ひとりに根を置くインターナショナリズム万歳。