この世は誰もカンダタ

 この世は誰もカンダタだ。

 あっちでずっこけ、こっちでけつまずき。

 ぶつかるうちに玉になる。

 玉はカンダタ人生の結晶、願いなのだ。

 玉面こいて天から見下ろす釈迦なんざ、地獄へ蹴落とせ。

 釈迦的虚妄、白昼夢に身を重ねる奇麗事、虚構の番犬共と一緒に。



 共鳴共感、義理人情、人の並立、人民民主の共和制万歳。一人ひとりに根を置くインターナショナリズム万歳



(追伸)

 労働が大事ってのはこのこと。真っ当に汗かきゃ必ず見えてくるさ。自前の玉が。玉の世界が。虚構の娑婆の労働の空しさ(マルクスの言う疎外)と裏腹に。

 労働は娑婆の報い(暮らしの糧)のためでもあるが、自前の玉、こいつを感じるためでもある。

 人はパンのみにて生きるにあらず。それはこのことと思っている。俺はアーメンじゃねえが。

 死ぬまで働く。真っ当に。魂に素直に。こいつが何より幸せなのだ。


 革命の正統性の淵源もこいつなのだ。