忘れちゃいけねえ。人ひとり生きる本質

 人を十把一絡げでくくるのが馬鹿げているのは、当然だ。

 例外を求めてさまようというのも空しい。

 例えばだが、「団塊」という名の劣化に無自覚な豚。豚以外に出くわした記憶は無い。

 劣化は不可逆的では無い。

 それを可能にするのは、体当たりの行為という荒療治。

 荒療治? 上げ底を捨てて生身の、元来普通の人生を生きようと思えば、それしか無いだけ。真にものを作ろうと思えば。

 そんなことをする者に出くわしたためしは無い。

 人も社会もわが身も、見つめるだけで終わる世代。見つめる眼が、実は他人のものでしか無いことにさえ気が付かない。または気付かない振りをする、人間界の穀潰し達。

 人は多数決で生きるわけでは無い。とりわけわが身の生き方、人生は。

 どうでもいいこと。それを思えば。

 求めること自体ナンセンスなのだ。他人に。

 人ひとり生きる本質。これを忘れちゃいけねえ。