ひとり言

 2006年にこの種の場所で書き始めてから、ずっと続いてきた違和感。

 それは、この種の場所で俺の文に触れる人達のほとんどは、「おうそうだ! おらもそう思っていた」。この種の人々では無いだろうという予感だ。それは当たっていたと思っている。

 問題なのは、その種の予感にどこか引きずらてきた点だ。俺の記述が。それは未熟な俺自身の性根の問題だ。

 これを振り切るためにも、書き続けてきて良かったと思っている。書いている内に自分が見えてくる。こういうことはある。書くという行為には。

 このためにも書き続けようと思う。平生は書き言葉など意に介さない人々の目にも、たまには触れることを願いつつ。まずは自分のために。

 どんな読み手にとっても、それが一番いいのだろうと思う。