サルにタマネギ、1.20 その6 ―ブログじゃ書いた話だが―

 遠い昔、マスゴミ企業に雇われていた時にロッキード事件。手不足の東京に動員された。小佐野邸などで待ちぼうけ。どうにも納得行かず「学閥、閨閥の無い田中だけがなぜ逮捕なのか」と大阪に帰って社報に書き、散々馬鹿にされた。直感は間違っちゃいなかった。とっくの昔に辞めていて心底良かった。

 俺の嫁さんは新潟三区。赤貧といっていい農家の出。角栄が良かったとは言わねえ。だが、その種の巷を見下すだけの男じゃ無かったのは分かる。

 俺の田舎はリベラルな土地柄という評価が「中央」ではあった。中身は空っぽ、がらんどう。上昇志向のフォーマットだけがあった。それでもリベラル、左翼に見えた。情のかけらも無くても。