労働と生活
労働―労働疎外。この「初期マルクス」は面白い。この遠い昔の感覚は、今も変わらない、というか蘇る。つい身を入れて働いちまうその都度。
つい身を入れて働いちまうその都度、けつまずくから面白い。
けつまずいて思う世の構造、人の構造、自分の構造。
意地になっちゃいけねえ。素直に。それでもつまずいた時ゃ得るものがあった。
今日は昨日に引き続き、身を入れて仕事する。やばいなあと思いつつ。乗り切るしかねえ。
マルクスはドイツ職人労働者的一徹さがあったと思う。それは間違いなく良さだった。ただ、子を産み育て死んで行く人間の生活実感は不足していたような気がする。こういうものは当然思想に影響する。
この辺、吉本隆明の本と付き合えて俺は良かった。「生活が第一」。これが身に染みるまでには、随分時間がかかった。