勝手な感想・志という名の虚構と人の暮らし
亡くなって初めて知る人、中川六平さん。
出版人の羊頭狗肉的体質が露顕した時代、「現代書館はいい」と言っていた者がいましたが、この人の存在も与っていたのかも知れません。
新潟人は形式を越えた性格の持ち主が多いというのが、経験的に感じる所です。安らかに。
「良知力は『マルクスの思想の最大の弱点は、労働者が本格的に成立していないドイツで労働者を理想化したこと』。死を前にして語ったという。スケベで嫉妬心が強く酒が好きで女房に弱い。ぼくですが。西洋思想より江戸長屋暮らしが人間臭い」(中川六平さんtw。11.6.8)。
信州出身の東京人は(国家)公務員が多いが、越後出身者は風呂屋が多いとは、かつて言われたことでした。
似た知的経路もたどったであろう都知事なる人と中川さんの人生の相違。この辺にもあるのかも知れません。