2014-01-25から1日間の記事一覧

人を鏡として成長する人間が人を意識するのは当然だが、ある時点で吹っ切らないとうまく行かなくなることがある。自分を表す場合は。

「(友)愛なんて真夏のソフトクリーム。甘いだけで溶けて無くなる」。 この種の“勇者のリアリズム”が民衆受けするのは、民衆が浅はかなんてことより、ソフトクリームをリアルな社会で実現する智恵と辛抱強さがソフト売りの側に無いからと思った方がいい。

 共同的社会のために

資本制の虚構を越えるべき科学的社会主義(の意識構造)。 それが結局は生んだスターリン主義が民衆の魂に敗北したのは、歴史が証明する所だ。 これを正視することが、今も引きずる帝政明治の虚構やそれと結ぶ独占資本の虚構を乗り越え、暮らしを軸とする共…

敗北の構造と民衆

民衆の敗北の構造は、共同幻想に絡め取られた意識構造にあると若き吉本隆明は見抜いた。 彼が優れていたのは、そうなってしまう民衆の魂に、軍国主義に絡め取られた自身の体験も踏まえて、批判の客観的論理とは別の方面から染み入ろうとした所にある。 吉本…

地下室と地上と人の魂

「意識的な惰性がいちばん! だから、地下室万歳! というわけである」(ドストエフスキー) 「いちばんよいものはけっして地下室ではなくて、ぼくが渇望していながら、けっして見出せない何か別のものだということを二二が四ほどにはっきりと知っているから…