田舎の歴史を穿ってみたら

再生の手づる(初出 09/30/2006)

歴史を掘り返せば、きっと気付くことがある。大げさな歴史じゃなくていい。町工場の歴史。土建屋の歴史。片田舎の学校の歴史…。それで十分。 共通するのは、敗戦後の十年近くの間、人は猛烈なエネルギーで、イマジネーションで生きたことだ。 でかい理由の一…

 感性の反乱 (初出 9/08/2006)

ある旧制中学の教務日誌を、大正末から昭和の敗戦時まで読んだことがある。 気がついたのは、ある時を境に記述者の意識が棒のように、感情の無い機械のようになって行ったことだ。 1931年の、いわゆる満州事変の頃はまだよかった。この先どうなるかの不安の…