(3)親が威張る家は…(初出 07/07/2007)

 親が威張る家は、子が可哀想だ。

 子は逆立ちしても、「親以上」にはなれない。自由への道も喪う。一生さまよい歩く。でなければ生涯、馬鹿を気付かない馬鹿で終わる。

 

 その種の家は、親は愛情を装ってヘンな理想型を、神を掲げる。実は自分を飾るため、誤魔化すために。

 それは子にとって、追っても追っても追いつけない鼻面に下がったニンジンとなる。

 ニンジンの虚影に載る親は、いつも上に居られる。

 

 「天」など戴いたら駄目なのだ。共和制を言うのはここだ。

 理想型が無ければ、ヒトは努力しない?

 そんなこたぁねえさ。無形の愛情があれば。

 あるんだぜ、こいつは。

 虚飾の有形ドブに捨てれば。