こまねずみみたいに家のことする嫁さん見ると、こういうもん書くのがやっぱり気がひける。てよりも悪だ。


 いつ仕事無くなるか知れねえのに、脳天気に書いてるヒマなんざあるわきゃねえのだ。早朝の貴重な時間に。


 失業した時ゃ必死で覚えた。パソコンを。親指シフトひらがな入力。製造元はさっさと捨てた、「写植屋さんも使ってる推奨のワープロ」やっとこさ捨てて。日本語はそっちの機能の方が、確かに優れてた。そんなこた、お構い無しの時代。


 人生止まり木なんざありゃしねえ。

 人民搾取の利権組織、憎悪嫌悪でおん出てからの実感だった。とりわけ子達抱え込んでた頃にゃ。


 「よかったね。子育て終わっちゃって。今ならやってけないね」は、嫁さんの口ぐせ。


 無理もした。年収一千万超只食いの搾取のぐうたら共は皆、バタつく俺をあざ笑った。てめえらを搾取無能のぐうたらと、名指す資格は十二分だぜ。それだけのことはやったさ。肝心かなめの人生の中、仕事の中。


 このクニの人民共の大半は、搾取のぐうたらに擦り寄るのに血道あげるしか能ねえのも、散々見てきた。この手の野郎女郎共は、仲間蹴落としスルリと付く。「強ええ側」に。


 とっくの昔に地に落ちてる。職人道なんざ。内心の摂理―なんて糞インテリの言い回しじゃねえ、身に沁み付いた仕事の体感。こいつに素直な奴なんざ、とうの昔、絶え果てた。言われたからやりましたなんて、徹夜しようが何だろうが、クソの意味もねえ。


 労働軽蔑・労働嫌い。吸い取る仕組みの事務局好きばかりの左翼・労働組合。上っ面きれい事、体感無縁、インテリ好みの輸入言語にあぐらかいた糞達。偏差値官僚養成の近代コッカの裏返しの脳味噌しか持ち合わせねえ、「俺達ゃ庶民、労働者」。ばた付く俺を軽蔑したのは、全部この係累


 じゃあ右翼? うるわしきニッポン? 口に出す意味もねえから言わねえだけ。


 飯の種。身近な者泣かしちゃいけねえ。こいつだけが、あたりめえのこんこんちきの真理だ。働けこのバカ、体当たりで。それだけが存在根拠。非組織・元祖フリーター・ルンペンプロレタリアの。


 昔話に浸って、綺麗事ぬかして棺桶に足つっこむ資格なんざ、ハナからありゃしねえのだ。