前に言った気もするが、一発勝負で決めるってのは人生の基本だ。


 オリンピックもそう。入試もそう。普段はゴールド、百点でも、何んかの拍子に落っこちりゃ、はい四年、はい一年浪人でいいのだ。


 情実の仕組みなんか要らねえ。人情は大事さ。でも仕組み(故意に作った組織の甘さ)となりゃ、必ず腐るからだ。付け込まれるからだ。バチルスに。生き方そのものが崩れるからだ。弊害の方が圧倒的にでけえのだ。


 欲得恣意のかたまりのニンゲンが、人チョイスするなんて駄目さ。公職に関わる(税金で飯食う)事柄はとりわけ。政策遂行の片腕選びならいざ知らず、あとはルールでやるだけ。ルールは粗い網。優秀・真っ当がずり落ちることはある。仕方ねえのだ。人生博打の要素は、誰にだって付いて回る。


 人生浮いたり沈んだり。でも機会は開かれてなくちゃ。コネ、ツテ、情実の者達にじゃなく。


 コネ、ツテ、情実の温床。こいつ取っ払った社会。共和の世界・共和のルールってのは要るさ。不可避さ。誰もが、そこそこの意思と希望で生きるために。




 選考は公明正大です。世俗の権力者様には、先にコソコソ結果だけお知らせしましたなんて、誰が信じるかい。弁当の中身、こっそり見たがる餓鬼相手じゃあるめえし。