メジャーリーグの容赦ない(?)首切り、トレードを見て、「寂しい」などというニッポンの野球人は結構いる。


 厳しいトレーニング乗り越えてきた人々の言だから、言うことに意味がある? ココロが分かる? 人情味がある?
 

 娑婆で、日雇い労働で見てると、メジャーのやることなんて普通だよな、ご同輩。ある日突然首。天日干し。とっとと出てけ。


 あっちとわてらが違うのは、次の日から即食えなくなるってこと。何億取ってて次の日飢え死になんて、ないでしょ。あっちの人達、百も承知でしょ。そんなこたあ。


 ギブ・アンド・テイクってやつよ。それなりの。


 そんなことも分かんねえ「厳しい」人生って、いってえ体何んなんだい?


 ギブ・アンド・テイクなんてまるで関係なし、持ち上げられる世界がある。持ち下げられる世界がある。載っかってりゃ、気付くわきゃねえわさ。


 気付かねえで「義憤」だけ燃やす、お座敷芸者・雇われ言論人と一緒。


 あまっちょろい世界、厳しく見せるからくりってのは便利さ。それで威張ってたんだからね。人民盾にわが身かばった、勇ましがりの軍人さん達も。


 教育なるもんが、御光背欲しくなるのも一緒さ。楽だらね。教え込むの。


 野茂なんか、ちらつかせねえんじゃねえかな。あほな情実。このクニの大向う当て込まねえで、出てったんだろからね。故郷に錦の見栄体裁、出稼ぎ根性じゃねえだろって話。今時。


イチローでも松坂でも、この国の盆栽野球持ってっただけみたいな気がするけどね。