「攻撃的資本主義農業・穀物戦略=アメリカの策略。こいつにまんまとはまったニッポン」。こいつ描いた、昨夜の国営放送。どうしても許せねえもんがある。映像技法と構成だ。


 悪らつ・金満・資本主義農業の米国農民、銭ゲバ買い付け会社。この手の表情ばかり、何度も何度も繰り出したことだ。色々しゃべったに決まってるインタビューのこの手の部分ばかり、何度も何度も聴かせたことだ。カメラ屋も意図して撮ったんじゃねえのか。ワイドレンズで近づき、表情誇張させ。


 北朝鮮と一緒だぜ。ソ連と一緒だぜ。プーチン・ロシアと一緒だぜ。ゲッベルスヒトラーのやり口と一緒だぜ。


 昔俺は、ニュースがまだサイレント主体の頃。『戦艦ポチョムキン』、繰り返し見た。エイゼンシュテインの技法集、必死こいて読んだ。自己表現のために。


 技法ってのは、ただの宣伝手段だ。空っぽの広報マン、見てくれ稼業の広報姉ちゃんが手にすると。下請け根性・尻尾振りのカメラ屋が身に付けると。


 アメリカの農民も、ニッポンの農民も一緒だぜ。時代に翻ろうされ、国家にすがり、国家に働きかけ、組織作って自己防衛。たまたま今向こうに、ゼニ転がり込んでる。それだけの話なのだ。国家戦略とるつむのも、あっちもこっちもやってるだけの話。


 国家とは何か。自分とは何か。仕事とは。働くとは。生きるとは。飯食うとは。金稼ぐとは…。


 英国王立放送が、いいとは言わねえさ。だがこういう人の基本、踏まえようとはしてるぜ。考えてはいるぜ。持ち上げも、持ち下げもしねえ。淡々。こいつは大事だ。


 怯えの心理に訴えて、お仲間作り。こいつが何よりいけねえぜ。お仲間? 作って喜ぶ奴、誰なんだい? 怯えの心理・大政翼賛。


 人間、生きるにゃどうすんべ? こいつ、本気で踏まえる気ありゃ、国家の広報・大本営発表。こんなもん作らねえぜ。自分と物事トータルに感じる気持ち、カケラでもありゃあね。