糞インテリ共、糞くらえ

 体力勝負の馬車馬仕事終わって、一息。


 雑用や別仕事山積みなので余裕ねえが、天気良かったので布団干した。帰った嫁さん大喜び。風邪気味とかで風呂であったまり、布団にもぐって先に寝た。


 明日からまた、根性入れるぜ。安仕事だが、一先ず食えてるのはありがてえ。人生散々だったが、職人仕事の積み重ねは確実に生きてる。


 頭いい奴は、あちこちにいた。自分の中の何かにこだわり、変わりもん、偏執と言われつつ、徹底的に食らい付く奴は絶無だった。


 自分の中の何かに徹する。この手のことは馬鹿でも出来る。馬鹿でも出来ること、やり続けて数十年。嫁さん泣かせ、子達に苦労背負わせ、いい事なかった人生のせめてもの余禄が、今の俺を辛うじて食わせてる。


 歳の功。こいつもあるだろ。てめえの体で普通に生きりゃ、馬鹿でも身に付く歳の功。ありきたりのもんの寄せ集めが、今の俺の力だ。


 そんなもん、もう誰それが考えた。そんなこと、もう誰でも知ってる。東京もんの書き手に言われ、インテリ婆あに言われ、衝突し放り出され失対仕事で食いつなぎ、クソと思いつつめげずに生きて来た。少なくとも人生後半は。上っ面の観念体裁、クソ食らえ。この気持ちだけは、はっきり持ってきた。


 口先一緒でも、俺は俺だぜ。体でぶつかり感じたもんだぜ。


 これからも、俺はこうして生きてく。首の下の力知らねえ糞インテリ共、糞食らえ。