東京解体

 ピラミッドの上に載っかって威張る。意識無意識に。


 ピラミッドの上に乗っかって見下す。意識無意識に。


 「田舎はのどかね」。裏の蔑みの性根。


 だから見下す。ぞんざいな(国営放送調のクソ親切な)口きく。説教口調になる。はなから低く値踏みする。


 田舎もんは「とろい」。こいつは身に付く習性だ。損得打算。観念の値踏み。こいつだけじゃ生きて行けねえことを知る者達に。「パンのみにて生くるに…」ってのと意味はイコール。


 打算、自意識、エゴ、観念。上っ面のモナカの皮。ひとまず措いてヒトを見る。一歩引いてヒトを感じる。この手の性根は身に付くもんさ。組織社会。偏差値。整理された縦ピラミッド…。こいつらの外。真っ当な生態系の中に生きる者達にはね。


 封建由来の組織社会解体。御用達の性根はびこる君主制国家解体。イコール東京解体。


 自主自立、地上に暮らす一人ひとりに根ざした共和制万歳。


 共和制。コロンブスの卵さ。「御恵み」なんざ化けの皮。こいつ直視するだけの話。魂の自立。真っ当な連帯。真っ当な契約。真っ当な人生が日々やってることを、普通のものにするために。


 ことわっとくが特効薬じゃねえぜ。「何かいいことねえかな」なんて性根にはね。