馬鹿と阿呆のからみ合い

「休園テーマパークに戦艦三笠を復元
            1月12日19時46分配信 産経新聞

 石川県加賀市の時代劇テーマパーク「加賀百万石時代村」(休園中)の敷地内に7月、日露戦争で活躍した日本海軍の戦艦「三笠」が実物大で復元されることになった。…NHKが今年秋から23年秋にかけて放送予定のスペシャルドラマ「坂の上の雲」(司馬遼太郎原作)のロケにも使われる。

 「加賀百万石時代村」は平成8年にオープンしたが入場者が減少し、18年から休園。経営権を取得した「…」(東京都)が再建を検討する中…NHKドラマと連動し、ロケを誘致すれば入場者増も見込めるとみて、三笠の復元を決めた。

 …NHKロケは今年末から約70日の予定で、撮影見学などのイベントも開かれる。(東京の業者)は「日本人が近代国家建設に向けて歩み続けてきた時代を感じ、これからの日本を考えるきっかけにしてほしい」と話している。」



 こいつは分かりやすいお話。馬鹿(中央なるもの)と阿呆(地方なるもの)のからみ合いのね。


 銭ゲバ・権威御用達東京人のサル知恵と、裳裾にすがるイナカもんの見栄・体裁・欲望の産物。


 上っ面の歴史つまみ食いして稼ぐ中央、すがって自慢のイナカもん。


 うまく売り込んだね。見せかけの権威・秘儀好き北陸人好みの企画だんべ。「天皇中心の神の国」の、とっちゃん坊やの政治家はここだったね。「ニッポン悪くないもん」の幕の内弁当…じゃなかった幕僚・田母ちゃんの夢想育てた土地も、ここだったね。


 『坂の上の雲』? シバ遼太郎? 見てきたような○○言いの講釈師の話が、いつの間にやら「人のココロの真実」「史実」になっちまうのは、明治ゆかりの衒学趣味のピラミッド。優等生の国営放送の得意技。教育ドラマのセンセイ役が、教育論ぶって歩くんだもんね。


 見せかけ・虚構のピラミッド。そのケツ追っかけりゃどうなるかの、いい見本だべ。


 巷に、とりわけ田舎にまん延のどん底不況。こんな時ほど、真っ当な嗅覚・体感きかせなきゃね。ダボハゼみたいに、疑似餌に食い付かねえで。