希望を語れ

知ってるかい? 人民・民衆はこの国じゃ、希望語っちゃいけねえってことを。


 いつも良い子で下向いて、黙々生きてねえとね。


 そしてたまに尋ねられりゃ、「○○して欲しいですね」と殊勝に半身に振り返り、他人事で応えるしかねえのさ。


 希望は「お上」の専権事項。


 言ってるのは政治家、役人ばかりじゃねえんだぜ。


 腕組みでチマタ見下ろす「民間」の方が、圧倒的にタチが悪りいってことは覚えといた方がいい。民衆の味方面ほどクソってこと。


 例えば、上っ面の言葉ばら撒くマスコミ野郎(女)。エリート臭のお勤め人は、どんな仕事も大抵この手合いだけどね。人民庶民のあんたが「上」とうかつに見えたとたん、猛り狂ってくるからね。陰湿に。


 ねちねち、こき下ろしにかかって来るさ。「お馬鹿なあんたが『上』なのは、たまたま○○だったからだね」と、ご丁寧な理由付けで。


 大学出、東京もんの得意技。(ぶら下がる門前の小僧共も、一緒だけどね)。


 「ピラミッドの絶対上に俺(私)は居る」。こいつ信じて疑わねえのさ。


 とうに半世紀越えの俺の人生が、信じて願って疑わねえもの。それはピラミッドの破壊。


 こいつしなきゃ絶対無理。真っ当なビジネス、まっとうな連帯は。


 実社会のピラミッド。それと表裏の心の内のピラミッド。こいつが醸す諸々の悪習。優越、ひがみ、裏切り、内向き、既得権、連帯の破壊。


 試しに心の真実言ってみな。ご同輩でもいいからさ。


 唇寒し秋の風。こいつはピラミッドの住人が、あんたの心を、身を信じず、序列を、仕組みの方を信じるからさ。意識無意識にね。


 社会の仕組みは案外壊れる。いずれガラガラと。


 だが心に巣食うピラミッドは、身を食い殺す癌と一緒。食い付いて、そう簡単にゃ離れねえ。半世紀かかったさ。まだかかってるさ。


 変革は、政治に任せといちゃダメってのは、このこと。「知者」共に任せといちゃダメってのは、このこと。


 ピラミッドの外でやらなくちゃね。真っ当に。自覚的に。汗流して。自分のために。


 外。内から見りゃ異端、無頼派アウトロー


 でもね。こいつは、はっきり気付かねえといけねえぜ。外の世界の方が圧倒的に、無限に広いってことを。


 世界に暮らす一人ひとりの心の基底。あえて言や、宇宙の摂理の基底なんだからね。


 こいつに通じる…じゃねえ、目覚めた者達だけが、上っ面じゃねえ、既得権じゃねえ、ほんまもんの希望語れるんさ。


 立て! 万国の人民・民衆・労働者。内向き・お手盛り・既得権のピラミッドじゃやねえ、全世界の、一人ひとりの心の普遍に根ざした共和制万歳。