反世界づらのざれ言

 立花とか言う男がまたぞろ小沢一郎批判してるらしい。見出し見ただけだけど。週刊誌の宣伝の。

 先日新聞に立花が書いてたの見たけど、ここでも前に引用したけど、ひでえもんだった。あんまりひでえんで、田舎新聞相手に書き捨てたもんとばかり思ってたけど、共同配信だったんだってね。

 立花の腹ん中、頭ん中にあるのは国家の正義、官僚の正義、選ばれたもんの正義(官僚の正義と同義だね)だけ。先生に言いつけて、相手突き落とす正義。

 反世界づらのざれ言ってタイトルだけど、正世界づらのざれ言で良かったね。

 あぐらかいてる自分に気がつかねえで反体制面するのは、昔の左翼共通の習性だった。国家の裏返しの左翼官僚制ってやつ。社会批判、体制批判はインテリ達の専権事項。ここからすでにずっこけが始まってるってのに、死ぬまで気が付かねえぱ〜でんねん。新左翼なる輩も、まるで例外じゃなかった。東大紛争懐かしむ者達は、俺の知る限り全部この手合い。これと関わったと吹聴するぱ〜達の心理も全部これ。三流、五流大学出たってエリートってのは、この手合い。立花は紛れも無くこの手合い。一流官僚養成所らしいけど。出たのは。

 立花(ニッポンのインテリ)ってのは結局、明治手製のピラミッドの系の上に載っかった「知性」にしか信を置いてねえ。これは右も左も一緒。学歴大好きの共産党なんか典型。くどく言うけど、新左翼なる輩も、反世界の住人面した戦前戦後のブンガク者ブンガク青年も、なれの果ての現代風味のオタク青年共もほとんどぜんぶお仲間と俺は思ってる。

 出来合いの世界、二次加工された世界から出れねえ。裸になれねえ。裸んとこで、差しで相手と勝負できねえ。このこと内心分かってるから、こいつがほんとは怖いからやらねえ。それだけのもん。なのでいつまで経っても、実人生とは縁遠い火遊び、エキジビションゲームのたぐい懐かしんだまんま棺おけに足突っ込む。幸せってば幸せ。自前の体持たねえ脳内革命で一生終わり。

 規則に依りゃあんた間違ってます。そりゃいいさ。いくら言っても突っついても。役人、お巡りのお仕事、お役目。

 でも何んかヘンだな。こいつねえのが官僚頭脳共通の習性。間違ってる奴がほんとに悪りい、劣ってると勝手に思い込んじゃう幸せ。何んかの上に載っかってる奴の共通の性根。戦後もそのまま地続きの、明治手製の選ばれし輩。

 こいつばらしたとこからじゃなきゃ、何んにも始まらねえ。変えられねえ。正義はお勉強するもんじゃねえ、腹の底から湧き出るもん。こいつ実人生で、てめえの生身の感性で骨の髄から実感しねえ限り、先生に言いつけちゃうの宦官の心理は、永久に無くならねえ。

 小沢も角栄も、文句あるならおめえ自分でやってみろ。これ言ってるだけ。力負けの情けなさを、官僚の性根・宦官のやり口でやり返して溜飲さげてるんじゃね。

 俺はこう思う。こうする。こいつ言わずに社会批判、反体制面。この手合いは必ず、本気の者達の足引っ張る。狎れあいで住んでるお家、ほんとに壊されちゃ困るもんね。糞マスコミなんざ典型。

 毎度お馴染み常套句。共鳴共感、義理人情、人の並立、人民民主の共和制万歳。一人ひとりに根ざしたインターナショナリズム万歳。