脳内作業なんかじゃ駄目さ
自分をぶち壊し、解体して次に進む。これほど面白いことはねえ。
どっかの奴が言っていた。相撲は日本文化。八百長に憤るなんてグローバリズムに汚染された馬鹿野郎と。
馬鹿はおめえだよ。大概の奴は興味無くしてるんさ。憤る以前に。
文化だのなんだのが成り立つとすれば、人のバイタリティ、エネルギーの上にだ。
相撲は共鳴力を無くしたってこと。人の気持ちの熱さとの。干からびた日本文化同様に。
下駄はかせてもらわなきゃ成り立たねえ文化。そんなもんは消えてなくなるさ。真っ当に生きる者達の世界じゃ。
歴史だの文化だの持ち出さなきゃ自分保てねえ奴らは、どうしようもねえ愚物ってこと。
そこに意味があるとすれば、人の心の熱さの発見だけだ。この手の歴史なら散々掘ったさ。お陰で見事に食い詰めたけど。
わが体内の愚物の解体。このことさ。自分ぶち壊して進むってのは。
リアルな娑婆でやらなきゃ駄目だぜ。脳内作業なんかじゃ。
恥を、冷笑を、こき下ろしを怖れずに真っ正直に生きろってこと。わが身に、わが魂に。
そうすりゃはっきり見えてくる。何がエセか。何がほんまもんか。ほんまもんの歴史や文化か、そして自分か。何がわが身の行く道か。
共鳴共感、義理人情、人の並立、人民民主の共和制万歳。一人ひとりに根を置くインターナショナリズム万歳。