部分と全体 その3…だったっけ?
どんなに正しいことでも、頭で分かっただけじゃ駄目なのだ。
理屈は単純。人生、生き方、人の一生というトータルな海に根を置いていねえからだ。
トータルなものとのつき合わせ。これを欠いた正しさの実践は、害悪にしかならねえ。それ自体どんなに正しくても。客観的真理でも。
トータルは俺が握っているよ。こんな顔をするやつは絶対に信用しちゃ駄目だぜ。神だのなんだの持ち出す奴は全部これ。先生面する奴は全部これ。
押し売り、押しつけのトータルなんて存在しねえのさ。どこの世界にも。
トータルなもの。それはあんたの体に必ず生成する。あんたが、あんたの足で地面を歩いていれば。
それをつかむことだ。頭でこねずに。体感で、感性で。
(付記)
そういう自分を信じることだ。どんなにしんどくても。それは孤独な作業だが、人を信じることに必ずつながる。