ファシズムは善意を装いやって来る

ファシズムは善意を装いやって来る。

 これは結構有名な言葉だ。ナチのドイツを振り返っての。

 「平松さんに投じた55万票(だったっけ)の民意は重い。良さは継承する」と橋本が言ってるのを、よろめき民放は流していた。お優しい新市長様。この人案外リベラルなのかも。

 「大衆は女のようなものだ。自由を支配してくれるものの出現を待っているだけで、自由を与えても戸惑うだけだ」(ヒトラー(ドイツ))。なるへそね。

 俺の記憶では「大衆は女のようなもの。強くひっぱたいた方が付いて来る」というのも。

 殴っといて、優しくする。これ繰り返して引き込む。DV男のやり口もやーさんのやり口も、同んなじ。ナショナリズムの家に囲い込んどいて、いてこます。やりたい放題に。

 橋下はその辺の手口やり口は、よ〜知っとるやろ。出自の話じゃないさ。人間の、男の一面の本質だ。

 思想の歪み、人間性の歪みは、その種の獣性を行為の前面に押し出す。社会が歪めばそれに照応して、相応の男や女が台頭する。

 丸裸で長年娑婆を渡っていると、この種のや〜さん、DV男のたぐいには何度も出くわす。

 たらし込まれなかった理由は単純。期待しねえということ。誰にも。

 すけべ根性棄てて、汗流して生きてりゃ馬鹿でも分かる話。ただほど高いものはねえ。

 十把ひとからげで動く時代なんてもんは、俺にゃどうにもならねえ。ならなくったってこっちが変わる理由もない。俺はどこまで行ったって俺でしかない。もの言う時ゃ、俺の場所から言うだけ。


 共鳴共感、義理人情、人は並立、人はそれぞれ造物主の共和制万歳。一人ひとりに根を置くインターナショナリズム万歳。