無人の荒野に

 無人の荒野に自分を置け。

 独りであれということ。

 裸で生きろと言い換えてもいい。

 人間は社会的動物。人との関わり無しには生きられない。乞食暮らしをするにしても。

 だからこそなのだ。これは精神と魂の問題であり、人生、生き方の出発点の問題。

 動物の勘も自前の感性も、ここから生じる。

 人は、他人や社会のために生きていはいない。

 生きるのは自分。始まりは自分、終わりも自分。

 この徹底した覚醒が無いと、人も社会も衰退する。

 真っ当な情も連帯も、ここから生まれるのだ。

 みせかけは総てドブに捨てた後に。



 人は並立、人はそれぞれ、人は誰でも創造主の共和制へ。一人ひとりに根を置くインターナショナリズムへ。