ぶち壊すべきは宦官国家、宦官社会

 朝から嫌々新聞を見た。仕事の都合で。

 一面三面は菅直人批判が軸。原発事故当時、自分から動いたことへの。

 「下を振り回した」「その場しのぎ」「玉が動いちゃ駄目」「緊急時にしっかりした仕組みを作れないのは首相の責任」。

 馬鹿じゃねえのか。

 「仕組みが人が腐ってる。これじゃ駄目」。菅は直感で悟って動いたんだろう。

 少なくとも菅は、どっしり構えたフリをして、無能な船員共と一緒に何もせずに船を沈没させる泥船の船長ではなかった。

 大体、仕組みが腐ってるから政権交代したんじゃなかったっけ? 作り変えるために。

 菅はあまりに半端だったが、原発事故時の行動は正解だった。

 腐った組織を変える前に事故は起きた。やることは一つ。自分でさっさと動くしかねえ。できる範囲で。それだけのこと。

 組織が変わらない。仕組みが変わらない。理念自体もまるで変わらない。

 こういう中じゃ、何をやっても責任は個人に来る。減点法で。

 無謬の組織の虚構。そこにあぐらかく宦官得意のやり口。

 この仕組みある限り、てめえが種まいた失政すら、自分の利益に引き寄せることができる。個人の汗はこき下ろして。

 何で新聞なんか読む気しねえのか。何の自前の構想も行動も無く、腕組みして人を見おろす宦官・科挙学歴の雇われサラリーマンの批評なんぞ、朝から口開けて読む気にゃ到底ならねえからだ。



 共鳴共感、義理人情、人は並立・人はそれぞれ、人は誰でも創造主の共和制万歳。一人ひとりに根を置くインターナショナリズム万歳。