自立と共同性 ―真の自立は上昇の中から生まれるわけは無い・その1―
共同性とは、単刀直入に言うと仲間意識だ。自然発生的な。この世に生まれた誰の心にも内在するところの。
そこには一見、人の自立と相反する要素(感情)が付きまとうと思うことがある。
だがしかし、それは決して自立と対立するものでは無いことを、俺は経験的に感じている。
本当の自立の感情と意識は、この中で育つものだからだ。上昇では無い、仲間の世界の中で。このことは子供の頃、地場の餓鬼んちょ集団の中で遊んだ経験のある者なら、誰でも気が付くと思う。
(付記)
俺はこのことを1969年だったか70年だったか、左翼気取りの学生達とのお勉強会で話したことがある。大半は東京人の知的な左翼達は、俺の経験話を鼻で笑った。
19や20歳の頃の俺には、自分の経験を書物の知識に置き換えて語る力は無かった。
仮にそれが出来たところで、そんな所でようやくこちらを認める者達と関わる意味は皆無だったと、はっきりと思う。上昇なるものの心的・社会的メカニズムと嘘を骨身にしみて味わって来た今は。
何度も出すが、この歌は追憶では無い。