至言

 「文壇高円寺」というブログの、辻征夫という人物の文章の孫引き。

 「生涯無名でいいやって覚悟がないと駄目だと思うんだ。」


 これは至言。自分の人生を土台に、何かを作ろうとする者には。

 売れるかどうか、持ち上げられるかどうか(社会や他人の領分の事柄)。

 これは、結果的について回るかどうかというだけの事柄だからだ。自分を持つ者には。

 商売が悪いという話ではない。それはそれというだけのこと。

 だが「自分を商品化する」。

 これをはなから真に受けたのでは、確実に消え失せる。自分の人生が土台。この部分は。

 真っ当に人と関わり、汗して日々を生きる。

 この種の者達は案外普通にやっている。

 特殊でも無いし、偉そうに言う話でも無い。

 自分のためなのだ。