実生活における縦社会の克服

 いまだ封建制を引きずった縦社会。

 致命的欠陥は人間同士の連帯が困難なことです。これは長年痛感してきました。

 社会的に同等な人々や手の届く範囲の上の人達、下の人達には競争意識や優越感などが働く。

 批評はするが気持ちには飛び込まない縦社会の精神構造。この現象が人間関係に生じてしまううわけです。

 この克服は私自身の課題でもありました。

 社会は当面変えられなくても自分は変えることができ、結果的に人との関係にも変化が生まれる。このことは日常の中で実感しています。
 
 縦社会の精神構造。この克服の過程で気付かされたことの一つは、自分の外に神を持つなということでした。

 裏返していえば、自分自身の中にそれを見つけるということです。

 自分は絶対という意味ではなく、始まりは自分、源は自分というほどのものでした。