猪瀬直樹、橋川文三

 「大学在学中は新左翼学生運動の指導者…革命的共産主義者同盟全国委員会…信州大全共闘議長…反米・反イスラエルの10.21国際反戦デー闘争…参加…明治大学大学院政治経済学研究科…前期課程にて政治学者の橋川文三に師事…ビル清掃等を経て作家活動…」(「猪瀬直樹wiki

 こうした経歴を見ると、人間が直視しなければならないのは整理された言葉や思想では無く、その下に潜むドロドロとした欲念ではないかと思う。

 変革すべきはその部分ではなかろうか。

 それは彼の言う「日常性の連続・ふつうの生活」(実践)の中で可能なのだろう。

 橋川文三は日本思想史の基層部分を探ったとされる人物だが、「(私の論文を)丸山真男先生がどう言うかヒヤヒヤした」という位の掘り下げ方だったのではないかと感じている。