堂々巡りの雪の空

 この国の知者達は、知の素人を嘲笑う。

 虚構の知の解体の手がかりがそこにあるにも拘らず。

 この国の民衆もおおむね彼らの仲間の素人の側では無い、知者の後ろに回って彼を嘲笑う。

 素人は痺れを切らして印籠に手を伸ばし、時代は堂々巡りを繰り返す。