一生反抗期(初出 9/16/2006)


  一生反抗期。



  長兄はそれ。それで終わる。どう終わるのか。形にすがる。吠える相手の親父は、もういないのだ。



  これは親に責任が。



  子に責任が。



 



  越えられないのは、親が虚像で生きるから。虚像など越えられるわけがない。



  越えられないのは、子が自分を省みないから。虚像に向かって吠える自分を。



 



  一生自分をつかめない。すがるのは代替物。社会的規模で生じれば、ろくでもない時代が始まる。二世三世の「国づくり」も一事例。



 



 一人ひとりの人生の闘い。それはいつしか否応無く、時代相手の戦いになることもあるのだろう。