女が制度と癒着すると―

           (初出 8/18/2006)

  勇ましがりの二世、三世の政治家は、母や祖母の愚痴を聞いて育ったのだろう。「先代は、本当に尽くしたのよ。お国に…」。



 この種の女達は往々、制度の価値観で生きている。でなければ、家庭が砂漠のようになる政治家の妻など務まらない。
 ちなみに皇太子の奥さんは、家庭の母ではあっても、妃にはなりきれていない―というかどこか拒否している。弟の奥さんは、必死でめざしている。



 化け物が育つのは、女が制度と癒着する家だ。おたく坊や達は人から学ばず、仕込まれた自負だけを胸に育つ。民衆蔑視と、「立派だった」父祖を批判する者達への憎しみを抱いて。
 この種の女が怖いのは、「あれはどこか成り行きで…」と男なら匂わす所も、「お祖父さんは信念で」と言いくるめてしまう所にある。



 そういう家は、否定したところで浜の真砂、雨後のタケノコ。こちらが、その程度のものという目を持つことだ。