2007-09-08から1日間の記事一覧

女が制度と癒着すると―

(初出 8/18/2006) 勇ましがりの二世、三世の政治家は、母や祖母の愚痴を聞いて育ったのだろう。「先代は、本当に尽くしたのよ。お国に…」。 この種の女達は往々、制度の価値観で生きている。でなければ、家庭が砂漠のようになる政治家の妻など務まらない。…

こちら側

(初出 8/16/2006) こちら側って分かるかい? 自分の体の中ってことだよ こちら側って感じるかい? 自分の体温だよ 他人に下駄をあずけない 他人の頭で考えない 意地張るってことじゃないんだぜ 感じる自分を確かめれば 人のこともきっと分かる 自分は何か …

知識と自分の間合い

(初出 08/16/2006) 理解するから変になる 解釈するから間違う 探求者じゃないセンセイ そんな者のコピーだからだ 「学校出たら 馬鹿になる」 ジョークでも 皮肉でもない 町工場の親父も 田舎の畑のばあさんも 感じてる 働くしかない 体当たりで 感じるしか…

論理は体で

(初出 8/15/2006) どんなにひどいことをした人間でも、時間が立てばたいてい「まあまあ」と言って近づいてくる。それは「上」の者のやり方だ。形を味方にする彼らは、人の感情は時とともに変わると高をくくっている。 体験は時と共に風化する。体験を言う…

自己愛の果て

(初出 8/15/2006) selfish misery は政治屋のおはこ 思い込みを信念に見せかけ 十把一からげで連れて行く あり得なかった古里へ 干からびた死人達の野へ たいてい家庭の欠落が 自己反省免責の 上げ底親父持ち上げるイエの仕組みが 坊ちゃん面の化け物を育…

 羊達とファシズム

権力は空白を侵す。 単純な力学だ。 人間がダイナモであることをやめれば、 出来合いのます目を埋めるだけの、干からびた存在に成り下がれば、 権力は平気で侵入する。仕事にも暮らしにも内面にも。 ファシズムは、手招きで呼び寄せられる。 暮らしの側は、…